本作は時間跳躍というSF的意匠とヒロインの官能美が融合した傑作です。第7巻では宿敵の登場により、白田との関係が単なる主従から独占欲を孕んだ切実な愛へと変貌します。完璧な少女が抱える孤独とそれを埋める少年の献身。お色気という皮を脱ぎ捨てた先にある、剥き出しの人間賛歌こそが本作の本質的な魅力です。
映像版では流麗な作画が艶やかさを際立たせますが、原作のモノローグは文字でしか描けない心の深淵を浮き彫りにします。視覚的な美と、紙葉に刻まれた濃密な情念。両メディアを往復することで、鷹峰さんの傲慢な仮面の裏にある真実の愛を、より深く熱く享受できるはずです。