木村茂光
水田を中心に語られることの多かった、中世の農業生産。しかし、そのすぐ側には、水田と遜色のない面積をもつ畠地が広がり、そこでは多くの作物が実り、人々の暮らしを支えていた。水田以外の耕地や生産は農民の存在形態や生活にどのような規定性を与えていたのか。畠作ではどのような作物が出来、どのような道具・農具が使われ、どのような制度があったのか。「水田中心史観」を見直し、畠作史、雑穀史という視点から中世民衆の社会史を解き明かす。