王安憶/飯塚容
1960年代半ばの上海。束の間の安定期にあった大都会を舞台に、田舎から出てきた少女の結婚をめぐってゆれ動く心や家族に対する複雑な思いを描き、勤勉で素朴な「生活」の詩情をうたいあげる表題作。ほかに、庶民たちの日常のディテールをきめ細かに描き出す短篇3作を収録。