あらすじ
ISBN: 9784575520545ASIN: 4575520543
鎌倉に暮らすミステリー作家・一色正和のもとに嫁いだ亜紀子は、その生活に驚くばかり。ここ鎌倉では、人間も幽霊も魔物も神様も仏様もみんな仲良く暮らしているらしい。鎌倉署の捜査にも協力する夫・正和は、小説の仕事に加え、多趣味でもあり忙しい。亜紀子の理想とはちょっと違うが楽しい新婚生活が始まり...!?しかしある日、病に倒れた正和が目を覚ますと、亜紀子の姿が消えていた。夫への愛にあふれた手紙を残して―。映画ノベライズ版。
古都・鎌倉で生と死、日常と非日常が溶け合う本作の本質は、魂の「縁」を巡る壮大な肯定にあります。人間と魔物が共生する世界観は、単なる空想を超え、愛する人を想う純粋な祈りの結晶です。一色夫妻が体現する、時空を超えて響き合う絶対的な信頼関係こそが、読者の魂を揺さぶる文学的核となっています。 映像版が圧倒的な視覚美で冥界を具現化したのに対し、本書は言葉で内面を深掘りし、物語に重層的な深みを与えています。視覚的な驚きを内省的な感動へと昇華させるテキストの力は、映像を補完し、世界観をより鮮烈に定着させます。両メディアを味わうことで、運命という名の奇跡をより濃密に体験できるでしょう。

長野県松本市出身。「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」に強く影響され、特撮の道を志す。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業後、アニメーションやVFXを得意とする映像制作会社の白組に入社し、「大病人」(93)、「静かな生活」(95)でデジタル合成などを担当。00年「ジュブナイル」で監督デビューし、続く「Returner」(02)でもVFX満載の映像で注目を浴びる。 「ALWAYS 三丁目の夕日」(05)ではCGを駆使して昭和の町並みを見事に再現。同作は日本アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む16部門を制覇し、続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(07)、「ALWAYS 三丁目の夕日’64」(12)も大ヒットを収めた。そのほか「永遠の0」(13)、「寄生獣」2部作(14、15)、「アルキメデスの大戦」(19)など話題作、ヒット作を数多く発表。 「ゴジラ」生誕70周年記念作品となった「ゴジラ-1.0」(23)は、日本はもとよりアメリカでも歴代邦画実写作品の興行収入1位となるヒットを記録し、邦画初のアカデミー視覚効果賞を受賞するという快挙も成し遂げた。ほとんどの監督作品で脚本とVFXを兼任しており、「ゴジラ-1.0」のアカデミー視覚効果賞も自ら受賞。監督として同賞を受賞したのは「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック以来2人目となった。 実写映画のほか、「STAND BY ME ドラえもん」(14)、「ルパン三世 THE FIRST」「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」(ともに19)など3DCGアニメも手がける。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。