著者は政治学者としてヨーロッパ政治思想史、なかでもナチズムを中心とする20世紀の政治現象の解明に大きな業績をあげてきたが、同時に、大学で働く一人のキリスト者として学生伝道に使命を見出し、長年にわたり聖書研究会を主宰して多くの若者に感化を及ぼしてきた。
本書は、そうした信徒伝道者としての著者の実存を貫く基本的な信仰観を余すところなく伝える単行本未収録の珠玉の説教5編のほか、メルヘンを通して神と出会う可能性を考察した「メルヘンの森で神と出会う」、神表現の極限を追求したユニークな現代造形作家バーネット・ニューマンを巡る論考など、7編を収録する。
1 《出エジプト》--新しい出発
1
2 生命の水を求めてーーイエスとの出会い
3 後なる者は先に、先なる者は後にーーイエスの譬え話(1)
4 〈盛大な晩餐会〉への招きーーイエスの譬え話(2)
5 なすべきことはただ一つーーパウロの宣教
2
6 メルヘンの森で神と出会う
7 暗黒から光の世界へーーバーネット・ニューマンの《十字架の道行き》
良き力に守られてーー「あとがき」に代えて