企業再編の嵐が世界規模で吹き荒れるなか、東アジアの自動車産業は全世界の一翼を担うに不可欠な産業に成長しつつある。本書は「日本とASEAN4カ国の自動車産業」「東アジアの自動車産業と政府の政策」「中国の自動車産業―発展と課題」の三部構成のもと、わが国がアジア諸国の自動車産業の発展とどのように関わってきたかを精緻に分析し、保護と自由化など、各国政府の施策、産業育成の熱意と努力を公式資料、企業家の発言、公人・私人のインタヴュー調査を通して鮮やかに描き出す。今日まであまり知られることのなかった中国自動車産業発展の足跡は、その内部にいてつぶさに経過を観察してきた唯一無二の著者を得て克明に展開され、世界の耳目を集める中国の自動車産業を知る必読文献となろう。