女性恐怖症の高校生、佐々木雪成。彼はある日突然、女の子ばっかりの世界に飛ばされてしまう。その世界は、青い森の都「セーレン」。そこで、彼は不思議な美少女「ミハル」と出会う。「ミハル」とともに、現代世界に戻ってきた雪成であったが・・・。
90年代Vシネマ黄金期を象徴する本作は、B級SFの枠を借りつつも、剥き出しの欲望と冷徹なテクノロジーの対比を鮮烈に描き出しています。主演の水谷ケイが放つ、抗いがたい官能性と圧倒的な存在感は、単なるエロティシズムの枠を超越したカリスマ性を備えており、観る者を一瞬でその退廃的な世界観へと引き込む力を持っています。 特筆すべきは、限られた予算の中で炸裂する特異な演出と、未来から来た存在が呼び起こす「肉体の神秘」への問いかけです。感情を排したマシンの論理が、生身の人間が持つ情念によって揺らぎ、崩壊していく様は、当時の映像表現が持っていた熱量そのもの。単なる娯楽作として片付けるには惜しい、人間の根源的な衝動に迫る意欲作といえるでしょう。
脚本: Mario Kaneda
音楽: 上松範康
制作会社: Fuji Television Network / KADOKAWA Shoten