長谷川純子
十五世紀のイタリアにおいて、どのように絵画が建築空間から離れ独立した「タブロー」となったのか。-本書は、これまで美術史研究で主たる考察の対象とされてこなかった額縁の、様式・技法の歴史的変遷をたどり、それらを支えた社会的要素や思想的背景に着目。その試みは、作品解釈の新しい地平を開くとともに、今後の文化史研究に大いに資するものとなるであろう。