あらすじ
「笑いの効用」には不思議な力があり、笑える環境の中では、相手を主役にすることができ、主体性の発揮や可能性の発揮につながりました。
本稿では、「看護における笑いの定義」を「看護師と対象者との人間関係の中で生まれる。対象者と出会い健康の段階に応じて個々のニーズを充足し共有するプロセスの中で笑いは生まれる」としました。この定義で述べたように、笑いを生む出すには、個々が達成したい目標やその時々のニーズに応じて対応することが大切です。対象者の目標を共有し、ニーズ充足に向けたプロセスの関わりの中で笑いが生まれてきます。看護の笑いを生み出すプロセスは、看護理論や看護過程という道具を使いますが、対象者が変容をとおして成長する姿は笑いを生み出し、そして、支えた人々も相手の成長を共に喜び共有する中で笑いが生じてきます。達成する目標の苦しみや困難を乗り越えていくプロセスの中で笑いが生じてくると考えられます。
笑いを生み出すには、笑える要因・笑えない要因、また、病気を受容できる要因・受容できない要因等を知ることが大切です。また、それぞれの発達課題を達成することは重要と考えています。
人間本来持っている生命力や自然治癒力を高めて、病気の回復、健康増進、QOLやwell-being(安寧)を目指す上で、笑いを生み出すために有効とされている笑いヨガに出会うことができました。本稿では、笑いヨガの歴史や実践方法、笑いヨガの身体的・精神的変化や発達課題を乗り越えている青年期とシニア世代の比較等も紹介しています。
コロナ禍においても笑いヨガの活動が根付き、全国の笑いヨガの仲間がつながっています。それは、笑いヨガ活動の主軸的な役割を果たしておられる日本笑いヨガ協会代表高田佳子先生のおかげです。本稿では、日本笑いヨガ協会代表「高田佳子の部屋」がありますのでお楽しみ下さい。
笑いの効用には、痛みや精神的な悩みをリセットする効果があり、痛みの緩和やストレス軽減につながり、自然治癒力も向上すると考えます。日常生活の中で、夢中になれるような生きがいや目標をもって生きることは笑いを生み出すことにつながると考えます。