あらすじ
やじさんときたさんの珍道中
道づれにまさかのサザエさん!?
まぼろしの連載の最終回までが初めて一冊に!
「サザエさん」の作者、長谷川町子による「東海道中膝栗毛」のパロディ漫画。
昭和20年代に「週刊朝日」に連載された作品を、初めて最終話まで一冊にまとめた単行本。
「新やじきた道中記」は、歌舞伎や時代劇を愛した町子が、初めて時代物に挑戦した作品で、万人に愛される、やじさん、きたさんの凸凹コンビによる江戸・日本橋から伊勢までの珍道中を描いている。 旅の途中にサザエさんも登場するなどした。
「週刊朝日」連載当時、大人気となり、映画化もされている。その映画『新やじきた道中』(1952年公開)には、花菱アチャコと横山エンタツが、弥次郎兵衛、喜多八を演じている。
これまで数回単行本化されているが、桑名宿(三重県)を過ぎたあたりで突然終わり、最後の7話が未収録だった。7話のうち4話はのちに描き直して別の著書(『エプロンおばさん』 第5巻)に収録したが、残り3話はどこにも収録されていない。今回は最終話を含む単行本未収録の3作品も初めて収録する。
『新やじきた道中記 第一集』
『新やじきた道中記 第二集』
『第一集』『第二集』未収録作品
『新やじきたかるた』の世界
「復刊に寄せて 「新やじきた道中記」と町子さん」イッセー尾形(俳優)
「解説 「新やじきた道中記」について」相澤弘子(長谷川町子美術館学芸員 )
映画・ドラマ版との違い・考察
長谷川町子が描く江戸の粋と昭和の知性が交錯する本作は、古典『東海道中膝栗毛』をメタフィクション的に再解釈した革新的傑作です。サザエさんまでが登場する遊び心は、単なるパロディを超え、旅がもたらす解放感と人間の逞しさを鮮やかに活写しています。 1952年の実写映画版では伝説の漫才師が身体的な笑いを体現しましたが、原作には町子の洒脱な筆致が生む「間」と知的な余白があります。映像が持つ動的な熱量と、漫画ならではの情緒的な深み。今回初めて収録された最終回までを読み解くことで、両メディアが補完し合う重層的なエンターテインメントの真髄に触れられるはずです。















