本書のねらいは、スポーツの歴史から未来に向けた国際社会の目標であるSDGsを理解することである。SDGsが社会のどのような過去と結びつき、どのような未来を目指しているのかについて、スポーツという社会的・文化的事象の歴史を通じて思考する場は十分ではないように思われる。この問題意識から従来の年代を追ってのスポーツ史のテキストという形式をあえて採用せず、SDGsのGoalに各執筆者が専門とするテーマを配し、それぞれに過去を通して現在を批判的にとらえる発展課題を設けた。スポーツ史を通じて、明るい未来に資するSDGsへの取り組みを考え、実践につなげ、未来への思考を促そうとする、新しい試みである