あらすじ
『詩の檻はない』第二版!!
公的機関や企業でもない人々によるボランティアの、私心のない私的な力を寄せ合うような取り組みであるにもかかわらず、あっという間に全国、そして海を越えて世界へと輪が広がりました。多くの方々の温かいご支援を賜り、心より厚く感謝申し上げます。
「詩」とひと口に申しましても、詩に対する考え方や書き方、活動の仕方や所属団体なども異なる様々な詩人の皆様が垣根を越えてご参加くださり、アフガニスタンの状況、人権の問題、詩という芸術形態のあり方について、真剣な想いを胸に詩をご寄稿くださいました。
権力や暴力を扱う戦いではなく、不寛容さに寛容さで対峙するような、一見無力な、大切な想いの込められた言葉の表現の力がいかに大きなものか、思い知らされた奇跡のような一年を生涯忘れることはできません。(柴田望)
私は、驚くべき熱意を示し私たちの抗議活動に多大な貢献をしてくださった日本の詩人たちに恩義を感じ深い感謝を表明しなければなりません。三十人を超える日本の詩人が、揺るぎない連帯の意思表示として詩を送ってくださったことに深く感謝しています。この詩集には、世界各地の詩人たちの声を紹介するコーナーと並んで、日本の詩人たちの詩を載せています。
本書はアフガニスタン陥落二周年の日に出版されます。この本の出版は、詩とあらゆる形態の芸術を禁止したテロ運動であるタリバンにアフガニスタンが引き渡された恥辱に対する断固たる抗議です。彼らは少女たちから教育を受ける権利を剥奪し、女性を家の中に閉じ込めたのです。
この詩集は、詩の力を通じて非人道的な行為を激しく非難する、団結した詩人コミュニティの抗議を体現しています。(ソマイア・ラミシュ「序文」)
「詩を書き続けたい」という詩人の聲に心を動かされ、応援したいという意思を持つことは、政治以前であり、根源的な存在の問題に関わる人類の想いの顕れであり、その領域に触れることが詩の営みであると考え、Somaia RamishさんのメッセージをSNS等で拡散させて戴きました。ご賛同戴き、バームダードへ詩をお送り戴いた詩人の皆様へ心より感謝申し上げます。(柴田望「あとがき」)
(第2版2刷 2024年12月2日)