あらすじ
ISBN: 9784758446488ASIN: 4758446482
映画製作の現場において撮影シーンの様子や内容、物語の繫ぎなどを管理する役目、スクリプター。
監督にも物怖じせずに、「つながりません」と告げることで有名なスクリプター真野韻は、様々な現場で見逃されようとしている事件、人間の欲と業、そして罪と謎を暴き続ける。
辿り着いた先に待っていたのは……。
『教場』の著者が描く連作短編ミステリーの傑作!
教場の著者、長岡弘樹氏が描くのは映画現場を支える職人の矜持です。わずかなズレを「つながりません」と断じる真野韻の瞳は、単なる記録を超え、虚構の裏に潜む人間の業を冷徹に射抜きます。現場の張り詰めた空気と鋭利な文体が共鳴し、読者を一気に物語の深淵へと誘います。 本作の真髄は、撮影上の不整合がそのまま登場人物の歪んだ動機や罪へと直結する鮮烈なロジックにあります。銀幕の裏で真実を繋ぎ合わせる過程は至高の知的興奮をもたらすでしょう。プロの視点から人間の本質を暴き出す、魂を震わせるミステリーの傑作です。