あらすじ
羽生結弦のスケートは、なぜ、かくも美しく、 観る人の魂を揺さぶるのか── “絶対王者”に魅せられた著者渾身のエッセイ集! 集英社新書プラスでの連載『宇都宮直子スケートを語る』および山と溪谷社の『Quadruple Axel』に掲載されたエッセイに加筆・修正したほか、新規原稿を大幅に加えて書籍化。 ●2万字超! 羽生さん独占インタビュー! 羽生さんの独占ロングインタビューを2万字超の大ボリュームで掲載! メンテナンス中の取り組み、プロアスリートとしての矜持、生きることの意味、スケートを滑る理由、震災への思いなど、羽生さんの「人生観」や「幸福感」について深く語っていただいたインタビュー。ノンフィクション作家ならではの視点で羽生さんの深淵に迫ります。 ●未公開フォトを含む美麗グラビアも! 『羽生結弦 notte stellata 2025』、『The First Skate』、『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd ”RE_PRAY” TOUR』など、未公開フォトを含む美麗グラビアを掲載! カバー、表紙、巻頭グラビアは、小海途良幹さんによる作品。一瞬の美しさをとらえた貴重な写真の数々をご堪能ください。
作品考察・見どころ
本書は、羽生結弦という唯一無二の表現者を、ノンフィクション作家・宇都宮直子の研ぎ澄まされた審美眼で解剖した魂の記録です。単なる競技記録を超え、氷上に刻まれる「美」の正体を追い求める著者の筆致は、まるで祈りのような崇高さを湛えています。絶対王者の孤独と矜持が交錯するその深淵に、文学的な感性で深く切り込む様は圧巻の一言に尽きます。 白眉となるのは、二万字を超える膨大な対話です。震災、再生、そして生きることの意味。羽生氏が放つ言葉は、アスリートの域を超えて一人の哲学者の思索へと昇華されています。文字という媒体だからこそ伝わる静謐な情熱と、一瞬の美を捉えた写真が共鳴し、読み手の魂を激しく揺さぶる。これは、一人の天才の「生」を巡る、最も純粋で熱い人間讃歌なのです。