あらすじ
ISBN: 9784575526684ASIN: 4575526681
日本推理作家協会賞受賞作「傍聞き」の主人公、シングルマザー刑事の啓子と一人娘の菜月。読者の圧倒的な支持を得て、短編集『傍聞き』は45万部超のベストセラーに。その母娘コンビが全編の主役を飾る、初の連作短編集。『推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2019』に選出された傑作「緋色の残響」を含む5編を収録。母さながらの洞察力を発揮し、難解な事件に挑む娘の活躍にも注目!
長岡弘樹氏の真骨頂は、事件の背後に潜む心の機微を冷徹かつ温かく描き出す筆致にあります。名作「傍聞き」で読者を魅了した母娘の絆は、本作でさらなる深化を遂げました。母の背を追う娘の鋭い洞察力が、人間の業や哀しみを浮き彫りにしていく過程は、ミステリの枠を超えた至高の人間ドラマとして読む者の胸を打ちます。 沈黙から真実を掬う「傍聞き」の精神が、母から子へ、そして読者へ共鳴していく構成の妙は圧巻です。緋色に象徴される情熱と痛みが織りなす物語は、単なる犯人探しに留まらない、他者への深い想像力を私たちに問いかけます。静謐ながら魂を揺さぶる、情感豊かな傑作をぜひ体感してください。