連城三紀彦
ドイツが東西に分断された冷戦のさなか、画家・青木優二の前に現れたベルリンからの来訪者。エルザと名乗るその女性は、はじめて出会ったはずの青木に、彼も知らない彼自身の秘密を告げる。真実を確かめるためヨーロッパへ旅立つ青木――みずからの秘密をめぐる一人の画家の探偵行は、鏤められた物語の断片と徐々に繋がり、果てに壮大な騙し絵を浮かびあがらせる。第二次世界大戦と東西冷戦――謎解きの名手が二つの戦争の背後に仕掛けを凝らした推理長編。
連城 三紀彦 は、日本の小説家。真宗大谷派の僧侶。本名:加藤 甚吾。