あらすじ
100歳を迎えた佐藤愛子先生のインタビュー、佐藤愛子を彩る家族や相棒たちを語ったエッセイ、過去の受賞作の紹介や当時の手記も掲載。「百嫗」という言葉は特権、世間に文句をいう資格がなくなった、庭の桜も立派なおばあさんになりまして、四十代から整体のおかげで医者いらず、真面目に老いていたらやりきれない、自然体で生きるのは楽、こうして座ってりゃ勝手に死んでいくんだろう など、「百嫗(ひゃくおうな)」の老いの日常をヤケクソになって笑って生きる愛子センセイから、「老い」が楽しみになる一冊て?す。
第1章 「百嫗」の心境 一〇〇歳インタビュー1
第2章 老いはヤケクソ 一〇〇歳インタビュー2
第3章 「我慢しない」が信条 一〇〇歳インタビュー3
第4章 愛すべき相棒たち
第5章 物書きの境地
佐藤愛子年表
ISBN: 9784434351990ASIN: 4434351990
作品考察・見どころ
佐藤愛子氏が百歳で辿り着いた境地は、ヤケクソという名の至高の自由です。世間体や理想の老い方をかなぐり捨て、剥き出しの魂で生きる凄みが本書には漲っています。かつての鋭利な筆致はそのままに、諦念さえもユーモアに変える語り口が、閉塞感に満ちた現代を鮮やかに撃ち抜きます。 百嫗としての日常は単なる記録ではなく、我慢を美徳としてきた世代が放つ究極の解放宣言です。死を待つことさえ自然の一部として笑い飛ばす剛毅な言葉の数々は、老いへの恐怖を爽快な期待へと変えてくれるでしょう。これこそ、生涯現役を貫いた文豪が最後に贈る、真に贅沢な人生の仕舞い方なのです。