佐々木融
高市政権の経済政策はどうなる? 不況/物価高なのに、なぜ株価だけ高騰? 止まらないインフレ/ばらまき/円安の行方は?
佐々木融氏が描くのは、かつて盤石を誇った「円」という通貨の、残酷な没落の叙事詩です。単なる経済解説を超え、国家の屋台骨が揺らぐ様を克明に描いた本作は、我々が信じてきた円高回帰の幻想を打ち砕く冷徹なリアリズムに貫かれています。通貨の信用が失墜する様を追う筆致は、崩壊へ向かう組織の内部告発を読むような凄烈な緊張感に満ちています。 著者が抱く「時既に遅し」という絶望は、読者の生存を願う熱い警鐘へと昇華されています。日本からの資金流出という静かなパニックを浮き彫りにする構成は、知的な興奮と共に覚悟を迫ります。冷酷な現実の先にある防衛策を指し示す本作は、この激動の時代を生き抜くための最も切実な予言書となるでしょう。
佐々木 融 は、日本のストラテジスト。ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)チーフ・ストラテジスト、ジャパン・アクティベーション・キャピタル シニア・アドバイザー。日本銀行、JPモルガン・チェース銀行マネジング・ディレクター、市場調査本部長などを歴任した。