あらすじ
ついにシリーズ最終巻! 自分の体だから自分で判断すればいい。それが私の養生です。
最終巻のテーマは「老いのたのしみ」。人生百年時代の後半生をどう生きるかーーそのヒントを示す目的で始まった本シリーズの核となったのは「我流の養生法を試しながら年をとる」、その一言につきた。「養生を遊ぶ。それは、老いの孤独をたのしみへと変換する一つの方法論ではないでしょうか」。92歳になった「生き方の先輩」五木寛之が「人生の総決算」と位置づけるシリーズの完結編。球界一の読書家・栗山英樹氏との特別対談『五木寛之×栗山英樹 「対話」の力』と同時発売!
第1章 人生の後半をいかに楽しむか
第2章 シフトダウンして生きる
第3章 「自分の適温」で暮らす
第4章 無理をしないで無理をする
第5章 楽しみながらーーそれが私の養生法
第6章 自己流養生法の見つけ方
第1章 人生の後半をいかに楽しむか
第2章 シフトダウンして生きる
第3章 「自分の適温」で暮らす
第4章 無理をしないで無理をする
第5章 楽しみながらーーそれが私の養生法
第6章 自己流養生法の見つけ方
作品考察・見どころ
五木寛之氏が到達した境地は、老いを衰退ではなく「遊戯」として再定義する生の芸術です。九十二歳の叡智が紡ぐ、我流の養生を愛でる筆致は、下降する人生をいかに優雅に愉しむかという逆転の発想に満ちています。孤独さえも遊びに変えるその思想は、効率を求める現代社会への静かなる抵抗であり、読者の魂を解き放つ救済とも呼べる深みを湛えています。 映像版では氏の柔和な佇まいが情緒的に描かれますが、活字の魅力は行間に漂う思索の深淵に直接触れられる点にあります。映像が放つ視覚的な癒やしを、本書が持つ内省的な言葉の機微で補完する。この双方向の体験こそが、読者自身に「人生の適温」を自覚させるのです。両メディアを味わうことで、老いへの恐怖は、豊穣で創造的な希望へと昇華されます。