松浦寿輝
日中戦争のさなか、上海の工部局に勤める日本人警官・芹沢は、陸軍参謀本部の嘉山と青幇の頭目・蕭炎彬との面会を仲介したことから、警察を追われることとなり、苦難に満ちた潜伏生活を余儀なくされる...。祖国に捨てられ、自らの名前を捨てた男に生き延びる術は残されているのか。
松浦 寿輝 は、日本の詩人・小説家・フランス文学者・批評家。東京大学名誉教授。毎日出版文化賞、高見順賞、読売文学賞選考委員。日本芸術院会員。