あらすじ
伊豆討ち入り&新九郎の私生活に急展開!
幽閉中の前将軍・義材の脱走。
その一報を耳にした新九郎は
伊豆討ち入りの準備を急ぐが、
声かけをしている者たちの覚悟が決まらない。
そんな膠着した状況を動かしたのは
甥・龍王丸からの“サプライズ”!
特大の追い風を得た新九郎だが、
もうひとつ、思いもよらぬ話が降って湧き
結婚9年目の円満夫婦に危機が訪れて!?
【編集担当からのおすすめ情報】
いよいよ「伊豆討ち入り」まであと僅か。
“最初の戦国大名”とも言われる新九郎(伊勢宗瑞)が歴史の表舞台に登場する日。
そんな新九郎をとりまく、未来の戦国大名の成長にも要注目です!
マイペースで戦嫌いの平和主義者の甥・今川龍王丸。
駿河の守護として少しずつ頼もしさを見せる彼は
後の今川氏親、あの桶狭間の戦いで有名な今川義元の父。
そして新九郎以上に真面目で心優しい息子・伊勢千代丸は
後の北条氏綱。
新九郎の跡を継ぎ、後北条家の礎を築く人物。
龍王丸に千代丸。
次世代の成長に新時代の息吹を感じながら、
迫り来る運命の日への緊迫感をお楽しみください!
第百四十三話 満を持す その1 ……005
第百四十四話 満を持す その2 ……029
第百四十五話 満を持す その3 ……053
第百四十六話 満を持す その4 ……079
第百四十七話 満を持す その5 ……101
第百四十八話 満を持す その6 ……127
第百四十九話 満を持す その7 ……153
作品考察・見どころ
ゆうきまさみが描く北条早雲は、従来の梟雄像を覆す、合理的で人間味溢れる魅力に満ちています。第22巻では、伊豆討ち入りという歴史的転換点を前に、次世代への継承や家の確立といった普遍的な苦悩が浮き彫りになります。緻密な考証の裏にある熱い情念を抽出する筆致は、まさに歴史文学の極致と言えるでしょう。 新九郎個人の歩みが時代の胎動と共鳴する点も本作の白眉です。龍王丸ら後世の英雄が片鱗を見せる姿は、読者の胸を熱くさせます。私生活の危機という身近なドラマが天下の政争と地続きである構造は、歴史を自分事として捉え直させ、運命の瞬間へ向かう緊迫感を最高潮にまで高めてくれます。