日本SFの金字塔を蘇らせた本作は、プロとしての矜持と泥臭い人間ドラマを鮮烈に描いています。高千穂遙の宇宙観と安彦良和の意匠を継承しつつ、針井佑が吹き込む現代的な躍動感は、ジョウたちの生きた手触りを読者に突きつけ、その魂を激しく揺さぶります。
往年の名作アニメが圧倒的な「動」の衝撃なら、この漫画版は細緻な描写の行間に宿る情感を濃密に補完する「静」の熱量。映像で体感したスピード感と、紙面で深掘りされるキャラクターの深層心理。両者を味わうことで、不朽のスペースオペラが持つ深淵な魅力は真に完成されるのです。