長谷川裕一氏が描く本作の真髄は、宇宙世紀の黄昏における人間の執着にあります。第4巻では神秘の地を舞台に、遺産を泥臭く使いこなす混迷の美学が爆発。正史へのアンチテーゼとも言える、ガラクタから希望を編む独創的な発想と、熱き魂がぶつかる筆致はまさに圧巻です。
映像版ではMSの躍動感が補完されていますが、原作にはコマの隅々に宿る執念の情報量が詰まっています。独白や戦場の空気感は、紙面ならではの深淵な響きを放ちます。映像の華やかさと原作の重厚なドラマ。この両輪により、時代を生きる彼らの輝きは、より一層の熱量を持って心に刻まれるでしょう。