邪気のない明るく前向きな境地で追随を許さぬ天衣無縫の自由詩120篇。武者小路実篤の詩は、誰にでも書けそうなほど、単純でわかりやすい。詩らしい詩を書こうとした多くの詩人たちと違って、彼だけは日常の習慣として、日記でもつけるように、率直に自由に書き続けていた。だが、そのおよそ詩らしからぬ詩には、余人に求められない風格が確かにある。青春時代の自己を鼓舞する作品から九十歳の誕生日の作品まで、二千を越える詩の中から編まれた本書は、詩らしい詩にうんざりした人たちへの最高の贈り物となるはずだ。
ISBN: 9784041004258ASIN: 404100425X