上戸彩が体現する、型破りでエネルギッシュなヒロインが放つ眩いまでの生命力こそ本作の核です。都会の洗練されたママ友社会という異質な空間に、真っ向から自分らしさをぶつけていく姿は、観る者の凝り固まった価値観を爽快に打ち砕きます。大泉洋との絶妙な掛け合いがもたらすコメディとしての質の高さは、家族ドラマの枠を超えた中毒性を放っています。
血の繋がりを超えた「家族の形成」という重厚なテーマを、軽快なテンポで描き出す演出も秀逸です。綺麗事だけではない育児のリアルを笑いに昇華させ、真の絆とは何かを問い直す。戸惑いながらも母として、一人の人間として成長していくヒロインの姿は、現代を生きるすべての人への力強いエールとなる、情熱に満ちた人間讃歌です。