あらすじ
お互いを傷つけなければ愛しあえなかった男女の純愛物語。まりあ(鈴木保奈美)は自分のせいで全盲になった妹・なな(桜井幸子)の手術費を稼ぐため、昼は郵便局で、夜はクラブで働いていた。ある日、帰り道ですれ違った士郎(三上博史)が交通事故に遭うのを目撃。彼を助けるが、士郎は記憶喪失になっており・・・。
作品考察・見どころ
究極の悲劇の中でしか見出せない純愛を、剥き出しの感情で描き切った衝撃作です。絶望の淵に立つ男女を演じる鈴木保奈美と三上博史の、魂を削るような熱演からは一瞬たりとも目が離せません。光と影を巧みに操る映像美は、残酷な現実をどこまでも美しく昇華させ、観る者の心に深い爪痕を残します。
原作の小説が人物の内面を緻密に言語化しているのに対し、映像版は沈黙や眼差しによって言葉を超えた孤独と救済を表現しています。音楽と色彩が織りなす圧倒的な叙情性は、ドラマという媒体だからこそ到達できた極致です。この世の果てで愛を叫ぶ彼らの姿は、究極の人間賛歌として今なお鮮烈な輝きを放っています。
ドラマ・アニメ化された映像作品と原作・関連本と読み比べて、オリジナルならではの違いや描かれなかった裏設定、より深い世界観を独自の視点から楽しみましょう。