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本作は、台湾ニューシネマの両巨頭が放つ静かな情熱と、移ろいゆく時代の空気を奇跡的に封じ込めた至高のドキュメンタリーです。光と影、そして沈黙すらも雄弁に語らせる侯孝賢とエドワード・ヤンの視座が交差する瞬間、映画という媒体が単なる記録を超え、一個の生命体として鼓動を始める。その瑞々しい創造の現場に直に立ち会えることこそが、本作最大の贅沢と言えるでしょう。 動と静、土着と都市という対極の美学を持ちながらも、真実を射抜こうとする二人の求道的な姿勢が、観る者の魂を激しく揺さぶります。柄本明の案内によって浮き彫りになるのは、表現者が時代と対峙する際の孤独と覚悟。若き日の彼らが抱いていた映画への純粋な祈りが、現代の私たちに「世界をどう見るか」を厳かに問いかけてくる、歴史的価値の極めて高い傑作です。
監督: 是枝裕和
制作会社: Fuji Television Network / TV Man Union