あらすじ
天竺を目指して旅を続ける三蔵法師とお供の孫悟空たち。砂漠を進む一行は、やがて虎誠(フーチェン)の国に到着。そこで王女・玲美と出会った彼らは、本来緑に包まれていたこの国が強大な妖怪、金角大王と銀角大王によって砂漠に変えられ、玲美の両親である国王と王妃が呪いによって亀の姿に変えられてしまったことを知る。国と両親を救うため力を貸してほしいと懇願する玲美に、血気盛んな悟空は協力すると約束する。
作品考察・見どころ
2007年の劇場版「西遊記」が時を経ても色褪せないのは、キャスト陣が体現する圧倒的な「情熱の塊」が、スクリーンの枠を超えて観客の魂を揺さぶるからです。香取慎吾が魅せる、無垢さと激しさを併せ持つ孫悟空の躍動感。それを支える三蔵一行の絆は、単なる主従関係を超えた、現代にも通じる普遍的な「仲間の尊さ」を見事に描き出しています。
原作である壮大な古典文学の骨格を活かしつつ、映像特有のスケール感で「心の成長」を強調した演出は実に見事です。文字や伝承の中の英雄たちが、実写化によって生々しい感情を持つ人間として息づき、スクリーンを縦横無尽に駆け巡る。視覚的なスペクタクルと人間ドラマの融合は、本作にしか成し得なかった、まさに魂を熱くするエンターテインメントの極致です。
映画化された原作や関連書籍を読んで、映像との違いや独自の世界観を楽しみましょう。