あらすじ
パーティーコンパニオンの女性が、ネウストリア公国大使館付近の路上で交通事故に遭い死亡する事故が発生。捜査にあたる東京地検城西支部の久利生公平検事と事務官の麻木千佳は、大使館と事故は関係があるのではないかと考える。事故当時の状況を大使館員から聞こうとするが、大使館には日本の司法が及ばない治外法権があることから捜査は一向に進まない。諦めずに大使館に詰め寄る久利生だが、それが日本とネウストリア公国の外交にも影響を与え、外務省からの圧力も受けるようになる。
作品考察・見どころ
本作の真髄は、治外法権という巨大な障壁に挑む久利生公平の揺るぎない正義感にあります。大使館という「決して越えられない壁」を前にしても、真実のために足で稼ぐ彼の信念が、観る者の胸を熱くさせます。組織の論理を超え、一人の被害者のために奔走する姿は、現代社会が忘れかけている誠実さを象徴しています。
さらに、雨宮舞子との再会や佐藤浩市との重厚な対峙が、物語に圧倒的な深みを与えています。新旧の絆が交錯する中で描かれる、映像ならではの躍動感溢れる群像劇は必見です。真実を追求する情熱が、閉塞感のある日常に風穴を開けてくれる極上のエンターテインメントと言えるでしょう。