あらすじ
人ももののけも同じ闇の中で呼吸をしていた平安時代。都の陰陽師である安倍晴明は、友人の源博雅から夜毎に自分の笛を聴きに来る牛車の女性の話をもちかけられる。そんな中、生まれたばかりの帝の子・敦平親王の身体に異変が起きる。
作品考察・見どころ
野村萬斎という唯一無二の表現者が、狂言で培った端正な所作と浮世離れした色気で安倍晴明を実在させたことが本作最大の衝撃です。伊藤英明演じる源博雅との、静と動、知と情が絶妙に響き合うバディ像は、平安の闇に潜む妖しさと美しさを見事に具現化しており、観る者を一瞬で千年前の迷宮へと誘います。
夢枕獏の原作が持つ「呪」という概念の深淵さを、映像ならではの絢爛豪華な美術とケレン味溢れる演出で昇華させた点も見逃せません。文字では捉えきれない呪術の躍動感や、真田広之が見せる圧倒的な悪の華が、言葉を超えた幻想美として結実しています。視覚と聴覚で「呪」を体感させる、まさに映画でしか到達し得ない神秘的な境地がここにあります。
興行成績
興行収入: $16,234 (0億円)
※製作費・興行収入はTMDBのデータを参照しています。収支は(興行収入 - 製作費)で算出したFindKey独自の推定値であり、広告宣伝費や諸経費は含まれません (1ドル=150円換算)。