エヴァンゲリオンという巨大な物語の重圧から解き放たれ、キャラクターたちが純粋に愛すべき記号として、そして不条理な日常を生きる隣人として躍動する様は圧巻です。本編の重厚な悲劇を鮮やかに裏切る、シュールで無機質なギャップが放つ笑いは、この作品でしか味わえない唯一無二の知的な愉悦といえるでしょう。
特筆すべきは、伝説的なオリジナルキャスト陣が、台詞を削ぎ落としたミニマルな表現の中で見せる圧倒的な演技の妙です。声という楽器を自在に操り、短い尺の中でキャラクターの核を表現しきる技術は、まさにプロフェッショナルの極致。不条理な世界観の中に潜む、残酷なまでの可愛らしさと中毒性のある狂気を、ぜひその目で目撃してください。