本作の最大の魅力は、伝統的な民族楽器と西洋音楽が火花を散らす鮮烈なコントラストにあります。単なる青春群像劇に留まらず、自分の好きなものを貫くことの気高さと、偏見を打破していく熱量が圧倒的です。周依然を筆頭としたキャスト陣の瑞々しい演技は、未熟ながらも真っ直ぐな魂を体現しており、劇中で奏でられる高揚感あふれる音色と共に、観る者の胸を熱く焦がします。
映画版をより緻密に再構成したドラマ版としての強みは、キャラクターの孤独や葛藤を丁寧に掬い取っている点にあります。限られた時間では語り尽くせなかった異端とされる者たちの連帯が、連続ドラマという形式を得ることで、より強固なエモーションへと昇華されました。映像ならではのダイナミックな演奏シーンは、言葉を超えて個の尊厳を訴えかける見事な演出であり、魂の叫びそのものです。