本作の真髄は、重厚な戦記物の骨組みに若者たちの等身大の絆を吹き込んだ「人間ドラマの躍動感」にあります。菊池正美、大塚芳忠、堀内賢雄の三氏による軽妙な掛け合いは、過酷な政治のリアリズムと見事に調和し、戦時下の青春が持つ刹那的な輝きを鮮烈に浮き彫りにしています。
原作の緻密な世界観を継承しつつ、映像版ではメカのアクションに独自の解釈を加え、設定に圧倒的な生命力を与えました。特にケレン味溢れる演出は、メディアの特性を最大限に活かした白眉の表現です。声の演技と映像美が共鳴し、兵器を超えた魂の交流を描き切った、今こそ観るべき情熱的な傑作です。