本作の核は、トラック野郎というアウトローな生き様と、相棒のチンパンジーとの間に流れる言葉を超えた信頼関係にあります。グレッグ・エヴィガンの色気と愛らしい相棒の掛け合いは、当時のテレビが持っていた自由への憧憬を体現しています。広大なハイウェイで繰り広げられる騒動は、単なるコメディの枠を超え、組織に縛られない個の美学を鮮烈に描き出しています。
洗練されたテンポ感は、映像でこそ輝く娯楽の真髄です。法や権威を飄々といなす姿には、閉塞感を打ち破る爽快なメッセージが込められています。ブラフ姉妹が華を添える演出も相まって、理屈抜きに感性を刺激する、不朽のロードムービー的魅力に溢れた傑作です。