テキサスの雨の夜、ハイウェイを車で走るジムは一人のヒッチハイカーを車に乗せる。だがその男の正体は凶悪な殺人鬼で……。ルドガー・ハウアーの不気味な演技が恐怖を誘う、ロバート・ハーモン監督のホラー・サスペンス。
本作が放つ最大の魅力は、九十年代末の空気を纏ったサイバーパンクの退廃美と、個の尊厳を懸けて戦う女性たちの鮮烈な生き様が融合している点です。ゆきのさつき氏を筆頭に実力派が揃ったキャスト陣の熱量は、鋼鉄のスーツを纏った彼女たちに人間臭い葛藤と血を通わせ、観る者の魂を激しく揺さぶります。 高度に機械化された社会で「人間とは何か」を問う本作の普遍的なメッセージは、デジタル化が加速した現代において、より切実な響きを持って迫ってきます。中田譲治氏の重厚な演技や疾走感溢れる演出が織りなす没入感は、単なるSFアクションの枠を超え、泥臭くも美しい「生の証明」を突きつける極上の映像体験となるでしょう。
脚本: Eric Red
音楽: マーク・アイシャム
制作会社: Feldman/Meeker Productions