あらすじ
米国政治の中核に根をはるキリスト教右派組織"ファミリー"。謎のベールに包まれたこの秘密結社は、国内だけでなく全世界にまで触手を伸ばす。
作品考察・見どころ
本作が暴き出すのは、信仰という隠れ蓑の下で静かに民主主義を侵食する権力の闇です。神の名を借りて世界の指導者層を繋ぎ、独裁者さえも家族として受け入れる異様な連帯。冷徹なドキュメンタリーとドラマチックな再現劇の融合は、目に見えない巨大なネットワークが持つ静かな恐怖を、観る者の肌に直接突きつけてきます。
ジェフ・シャーレットによる原作の緻密な調査報道を、映像版はジェームズ・クロムウェルの重厚な演技で不気味な血肉へと変貌させました。活字では捉えきれない、祈りの背後に潜む特権意識を視覚化することで、視聴者は単なる事実を超えた戦慄を覚えるはずです。権力の正体を白日の下に晒す、映像メディアならではの野心作です。