あらすじ
少し不良っぽいが魅力的な鮎川まどか、明るく積極的な檜山ひかる。対照的なふたりの少女と出会った春日恭介15歳、まさに青春真っ盛りなのです!
作品考察・見どころ
本作が今なお色褪せない最大の魅力は、八十年代の都会的な空気感と、超能力という非日常を「揺れ動く思春期のメタファー」として昇華した卓越した演出にあります。パステルカラーに彩られた夕暮れの情景や、シティポップの情緒を纏った洗練された映像美は、単なる恋愛劇を超え、二度と戻らない青春の刹那的な美しさを鮮烈に描き出しています。
特に鮎川まどかを演じた鶴ひろみの演技は圧巻です。自立した大人の余裕と少女の危うさが同居した彼女の声は、優柔不断な主人公の葛藤を際立たせ、視聴者の心を強く捉えて離しません。理屈では割り切れない三角関係の機微を、繊細な間と光の演出で表現しきった本作は、まさに映像表現によって完成された至高の抒情詩と言えるでしょう。