ロンドンの金融街を舞台に、欲望と野心が渦巻く狂乱の人間模様を描いた本作は、単なるビジネスドラマの枠を超えた「若者の魂の摩耗」を映し出す鏡です。冷徹な資本主義の最前線で、地位や富を追い求める登場人物たちが、自己を削りながらアイデンティティを模索する姿は、残酷でありながらも陶酔的な美しさを放っています。
主演のマイハラが見せる、強欲さと脆さが同居した魂の演技は圧倒的です。専門用語が飛び交う殺伐としたフロアで、友情や倫理が容易に裏切られていく様は、現代社会における成功の代償を鋭く問いかけます。映像表現のスピード感と、張り詰めた緊張感が観る者の心拍数を跳ね上げる、まさに今の時代にこそ観るべき野心作と言えるでしょう。