性という聖域と俗悪さが混在するテーマに対し、本作は恐ろしいほどの誠実さで肉薄しています。思春期特有の制御不能な自意識が、詩的な台詞回しと剥き出しの感情表現によって昇華される様は圧巻です。キャスト陣による震えるような演技が、少女たちの痛切な叫びをより鮮烈に、かつ生々しく響かせています。
原作の岡田麿里自らが脚本を手掛けたことで、漫画の瑞々しさと映像ならではの動的な演出が見事に共鳴しています。静止画では捉えきれない、高揚と絶望が入り混じった一瞬の表情や「間の取り方」が、メディアを越えた深い没入感を生み出しました。アニメーションだからこそ到達できた、青春の「凶暴な美しさ」を象徴する傑作です。