あらすじ
地球より遥かかなたの星にある、笑顔に溢れた王国。
王女のユウキは十二歳、そろそろ多感なお年頃。
毎日泣き、笑い、時にはときめいたり…?しながら、王宮で楽しく暮らしている。
日々を彩るのは、忠実な家臣たち。
教育役のレイラ、政治を補佐するイザナ、騎士団長ハロルド、
そして……幼馴染の側近、ヨシュア。
「ユウキ!気合と根性さえあれば、何だってできる!」
「……もうっ。またそれ~!?ヨシュア、もっと貴族らしくしてっ!」
ステラは十七歳、有能かつクールな軍人。けれど微笑みはいつも絶やさない……
笑顔は生きるためには、欠かせないから。
これは、遠い星に生まれた、二人の少女の物語。
作品考察・見どころ
本作の真髄は、タイトルの通り「笑顔」を守るために支払われる残酷なまでの代価を描き切った点にあります。無垢な理想を抱く王女と、過酷な現実に身を投じる女性兵士。対照的な二人の視点を通じて、戦争の不条理と、綺麗事だけでは済まされない平和の重みを観客の心に深く突きつけます。
キャスト陣の熱演も白眉です。花守ゆみりが体現する純真ゆえの葛藤と、早見沙織が演じる冷徹な外面に秘めた孤独は、物語に圧倒的な説得力を与えています。美しくも物悲しい演出によって浮き彫りになるのは、守るべきもののために魂を削る人々の尊厳。観る者の価値観を揺さぶる、極めて骨太な人間ドラマと言えるでしょう。