時代設定は原作連載当時の1988年〜1997年よりも少し遡った1980年代前半に変更されており、女性キャラクターはロングスカートや聖子ちゃんカットのヘアスタイル、竹の子族の登場など、当時の流行描写も見られる。
本作の真髄は、八〇年代ツッパリ文化を現代の喜劇として再定義した圧倒的な演出力にあります。賀来賢人の変幻自在な怪演と清野菜名らの本格アクションが火花を散らし、全編に漂う「本気の遊び心」が観る者の魂を強烈に揺さぶります。 原作漫画の誇張表現を役者の身体性とアドリブで見事に実写へと翻訳した点は、映像メディアならではの勝利です。卑怯を貫く三橋の生き様は、型に嵌まった現代への痛快なアンチテーゼ。損得抜きの友情が放つ熱量は、大人たちが忘れた純粋な衝動を鮮烈に呼び覚ましてくれます。
監督・制作: 西森博之
脚本: 西森博之 / 福田雄一
音楽: 瀬川英史