かつての栄光に固執する元子役の狂騒を描いた本作の核心は、主演が放つ圧倒的な生命力にあります。自己愛と野心が交錯する姿は、承認欲求に翻弄される現代社会の写し鏡のようです。虚飾に満ちた芸能界への鋭い風刺と、どん底でも消えない情熱の尊さを、鮮やかなブラジリアン・コメディとして見事に昇華させています。
変わりゆく時代の中で「忘れ去られる恐怖」と戦う人間の愛らしさを肯定するメッセージは、観る者に強烈な活力を与えます。無鉄砲で自分勝手、けれど最高にチャーミングな彼女の生き様は、鑑賞後の心を爽快な解放感で満たしてくれるはずです。時代を超えて輝こうとする者のエネルギーを、ぜひその目で目撃してください。