あらすじ
昭和初期、帝都 東京府。楽器ケースを抱えた奇妙な一団が、東京駅に降り立った。
彼らは、吸血鬼(ヴァンパイア)たちを狩るためにやってきた「狩人」――。
そのなかに一際静かでただならぬ雰囲気を漂わせる青年がいた。
人狼と人間との混血(ハーフ)で、吸血鬼に故郷を滅ぼされたその男、名をユーリィという。
「天狼(シリウス)の匣(はこ)」と呼ばれる聖櫃を巡り、吸血鬼と死闘を繰り広げるユーリィたち。
彼らが戦いの果てに知り得た真実とは……?
悠遠たる恩讐と策謀の螺旋が交錯する、至極のサスペンス・アクション、ここに開幕!
作品考察・見どころ
P.A.WORKSが描く、昭和初期の帝都を舞台にした至高のバイオレンス・アクションです。美しくも残酷な運命に翻弄される人狼の青年と吸血鬼たちの死闘は、単なるバトルを超えた「生の執着」を鮮烈に描き出しています。静謐な街並みと、そこで繰り広げられる流麗かつ重厚なアクション描写のコントラストは、観る者の視覚を圧倒し、一瞬たりとも目が離せません。
子安武人や堀内賢雄らベテラン勢が吹き込む「矜持」も圧巻です。復讐と救済、そして異種族間の相容れない倫理観が交錯する中、声優陣の深みのある演技が物語に高潔な品格を与えています。血の宿命に抗いながらも己の正義を貫こうとする魂の咆哮は、理不尽な世界で生き抜く強さを、観る者の胸に激しく刻み込むことでしょう。