本作の本質は、理性を剥ぎ取り本能を剥き出しにした獣人たちが激突する圧倒的なバイオレンスにあります。動物特有の生態を戦闘技術へと昇華させた設定の妙は、視聴者の生存本能を刺激します。牙を持つ者が支配するという残酷かつ純粋な弱肉強食の美学が、全編を通して力強く貫かれています。
雨宮天を筆頭とする声優陣の熱演も白眉です。戦闘時の猛々しい咆哮は、映像ならではのダイナミズムを象徴し、視覚と聴覚の両面から観る者を圧倒します。理屈抜きで闘争の本質を突きつけ、野生の衝動を追体験させるような唯一無二の熱量を持つ一作です。