本作は、圧倒的な超能力と繊細な思春期の自意識が衝突する、純粋な自己肯定の物語です。濱田龍臣が体現する「凡庸であろうとする天才」の切実さは、派手なバトル以上に胸を打ちます。内面の葛藤が爆発する瞬間の映像熱量は、ありのままでいたいと願う現代人の渇望を鮮烈に肯定してくれます。
ONEによる独創的な原作漫画を実写化するにあたり、特撮技術と肉体の躍動を融合させ、現実味のある異様さへと昇華させた点が見事です。漫画のデフォルメを単に模倣するのではなく、実写ならではの重量感と俳優の細やかな表情でキャラに血肉を通わせた演出は、メディアを越えた新たな魂の咆哮を感じさせます。