1920年代のトロントを舞台にした本作の真髄は、既成概念を打ち破る女性たちの連帯にあります。ローレン・リー・スミス演じるフランキーの型破りな知性と、四人組の鮮やかな連携は、社会の壁を軽やかに超える爽快感に満ちています。アール・デコの美学が宿る衣装や美術の徹底された映像美は、激動の時代を生き抜く彼女たちの躍動感を鮮烈に描き出しています。
本作が放つのは、制約に屈せず己の信念を貫くことの美しさです。異なる背景を持つ女性たちが尊重し合い運命を切り拓く姿は、現代を生きる我々の心をも揺さぶります。洗練された演技が100年前の物語を今に繋がる情熱のルーツへと昇華させており、見る者に明日への勇気を授ける極上のエンターテインメントと言えるでしょう。