あらすじ
高校入学から一人暮らしを始めることとなった苦学生、里見孝太郎が見つけた六畳一間で家賃5000円の格安物件。その部屋《ころな荘106号室》は……狙われていた!様々な理由から《ころな荘106号室》を手に入れるべく、引越し直後の孝太郎のもとに次々と現れる、かわいい侵略者たち。それぞれの思惑が交錯する中、彼女たちと孝太郎の壮絶な(?)戦いの火花が、たった六畳の空間に散りまくる!
作品考察・見どころ
六畳間という極小の空間を舞台に、SFやファンタジーの要素が極彩色で交差するカオスな日常は、単なるドタバタ劇に留まらない深い包容力を持っています。中村悠一氏の重厚かつ安定感のある演技が、個性溢れる侵略者たちの瑞々しい輝きを見事に引き立て、奇妙な共同生活の中で芽生える「家族」にも似た温かな絆に魂を吹き込んでいます。
膨大なエピソードを誇る原作小説のエッセンスを、映像ならではの軽快なテンポと鮮やかな演出で凝縮した点が本作の真骨頂です。文字情報の外側にあった少女たちの繊細な機微や賑やかな掛け合いが、アニメーションによって実在感を伴い、狭い一室を無限のドラマが広がる宇宙へと変貌させています。他者を尊重し自らの居場所を築くという普遍的なメッセージが、見る者の心を優しく、そして情熱的に侵略してくるはずです。