あらすじ
昔々、人里から遠く離れた山奥に2軒の家があり、それぞれに道士と和尚が弟子と共に暮らしていた。ところが、この2人は顔を合わせる度に喧嘩を始めてしまうほど非常に仲が悪く、道士のいたずらと和尚の仕返しが毎日のように行われていた。 そんなある日、道士の後輩が隊を成して黄金の棺を運ぶ場面に遭遇し、その棺に眠る者がキョンシーである事を知った道士は一抹の不安を覚えつつも、魔除けの力を持つ餅米を託して後輩を見送った。その夜、森の中で突然に激しい雷雨に襲われた一隊が急いで野営の準備をしていた最中に棺の封印が解けてしまい、キョンシーが蘇ってしまった。
作品考察・見どころ
台湾の伝統芸能である布袋劇に、日本の洗練された脚本センスが融合した本作は、人形劇の概念を根底から覆す極上のエンターテインメントです。特筆すべきは、魂を宿したかのような人形の流麗な動きと、最新のCGが織りなす圧倒的な殺陣の迫力。静寂と躍動が交錯する瞬間の美しさは、実写ともアニメとも異なる独自の映像体験を突きつけ、観る者の視覚を激しく揺さぶります。
物語の核にあるのは、善悪の境界を問い直すメッセージ性と、各キャラクターの矜持のぶつかり合いです。一筋縄ではいかない者たちが繰り広げる知略と武勇の応酬は、勧善懲悪を超越したヒロイズムの深淵を描き出します。伝統と革新が奇跡的なバランスで共存するその熱量に、あなたは瞬きを忘れるほどの衝撃を受けるはずです。