あらすじ
かつて片思いしていた、同じテレビ局の傲慢な記者と再会したお天気キャスター。だが今度は、彼の親友である別の男性のことが気になり始め...。
作品考察・見どころ
この作品の真骨頂は、ラブコメディの枠組みを借りて「人間の矮小な自尊心」を徹底的に剥き出しにする点にあります。チョ・ジョンソクによる怪演は圧巻で、マチョリズムと悲哀の間で揺れる男の滑稽さを、驚異的な身体表現で完璧に体現しました。コン・ヒョジンが放つ等身大の生命力と重なり合うことで、本作は単なる恋の駆け引きを超えた、剥き出しの人間賛歌へと昇華されています。
男性の乳がんという異色のテーマを軸に、既存のジェンダー観を軽やかに解体する演出も鮮やかです。天候のように制御不能な感情の嵐を、毒気あるユーモアと切実さで描き切る映像表現は、プライドを捨ててこそ手に入る真実の愛の本質を鋭く突きつけます。格好悪さを曝け出す勇気に、観る者は激しく魂を揺さぶられることでしょう。