本作の真髄は、不幸という要素を、生を肯定するエネルギーへと鮮やかに変換してみせる不屈の精神性にあります。不運を嘆くのではなく、それすらも日常を彩るスパイスとして受け入れ、前を向く少女たちの姿は、現代社会で摩耗した心に「幸せの定義」を問い直す強烈な光を投げかけてくれます。
白石晴香や花守ゆみりらキャスト陣が吹き込む魂は、どんな逆境でも折れない強かさを体現しています。色彩豊かな映像とテンポの良い演出が、不幸の連鎖を愛おしい祝祭へと昇華させており、観る者はいつの間にか自身の不条理な日々さえも肯定したくなるはずです。救いと歓喜に満ちた、極上の日常系人間賛歌です。